マインドマップは自分の思考を整理したいときに役立つもので、ビジネスで活用する際にはチームメンバーと共同編集できるマインドマップツールを使うのがおすすめです。
ツールに搭載されている機能は多種多様で、タスクやプロジェクトの管理などビジネスを効率化する機能を備えたツールもあります。

この記事では、ビジネスで使えるおすすめのマインドマップツールとして、MindMeister、EdrawMind Online、 Mindomo、Lucidchart、Miro の5つのツールの基本機能や選び方のポイントをご紹介します。

マインドマップとは

マインドマップとは、頭の中で考えていることを視覚的に書き出す表現方法です。中心にメイントピックを置き、そこから放射状に展開している構造が一般的ですが、上にメイントピックを置いて下に展開するツリー型マップ、左にメイントピックを置いて右に展開する右型マップなどもあります。

マインドマップはプライベートでもビジネスでも活用できます。ビジネスにおいては、キャリアプランを考えるとき、課題解決に向けたアイデアを出すとき、業務の手順やタスクを整理するとき、メモを取るときなど、さまざまなシーンでマインドマップが役立ちます。

紙とペンを使って書く方法がマインドマップ本来の作り方といえますが、ビジネスで使う場合にはツールを活用するのがおすすめです。オンライン型であればほとんどのマインドマップツールが共同編集に対応しており、チームメンバーとリアルタイムで情報を共有することができます。

ビジネスに役立つマインドマップツール5選

ここからは、ビジネスで使えるおすすめのマインドマップツールをピックアップして紹介します。ある程度の機能までなら無料で使えるものも多いため、気になるツールがあれば積極的に試してみることをおすすめします。

MindMeister

サービスサイト:MindMeister

MindMeister

MindMeisterはオンラインで使えるマインドマップツールで、直感的に操作できるシンプルなUIデザインが特徴です。
複数のデバイスに対応しており、遠隔リモートでチームメンバーと共同編集できます。
ビジネスで活用するなら、チームメンバーを一元管理できる「プロ」プラン、チーム内でグループを作成・管理できる「ビジネス」プランがおすすめです。

プラン 料金 マップ数 共同編集
ベーシック ¥0(無料) 3
パーソナル ¥800/月 無制限
プロ ¥1,150/月/人 無制限
ビジネス ¥1,950/月/人 無制限

※対応OS:iOS・Android


EdrawMind Online

サービスサイト:EdrawMind Online

MindMeister

EdrawMind Onlineでは100人以上のメンバーがリアルタイムでマインドマップを編集できます。レイアウトやテーマ、カラーチャートの種類が豊富で、細かいところまで自由にカスタマイズできるのが特徴です。プロジェクトの進捗を表示する「タスクモード」、メンバー視点で操作を見る「観察モード」などがあり、組織やチームでの利用に向いているマインドマップツールです。

プラン 料金 トピック数 共同編集
フリー版 ¥0(無料) 100 1つのファイルで最大3人と共同作業が可能
有料版 ¥5,900(1年間/税込)
¥12,900
(永久ライセンス/税込)
無制限

※デスクトップ版(Windows・Mac・Linux)、iOS版、Android版あり


Mindomo

サービスサイト:Mindomo

MindMeister

Mindomoには「ガントチャートモード」があり、タスクのスケジュール管理まで行えます。ユーザー同士でマインドマップを共有できるのはもちろん、無料ユーザーや未登録のユーザーにも編集権限が付与される「ゲスト編集」の機能もあります。プロジェクトのスケジュールや進捗状況の把握、各人に割り当てられたタスクの確認まで行いたいチームにおすすめのマインドマップツールです。

プラン 料金 マップ数 共同編集
FREE €0(無料) 3
Premium €5.5/月(税抜) 無制限
PROFESSIONAL €13.5/月(税抜) 無制限
TEAM ユーザー数による 無制限

※対応OS:Windows・OS X・Linux・iOS・Android


Lucidchart

サービスサイト:Lucidchart

MindMeister

Lucidchartはあらゆるデバイスに対応したマインドマップツールで、リアルタイムでの共同編集やコメント機能、ビジネスチャット機能が搭載されています。1,000点を超える豊富な作図テンプレートがあり、目的に合った最適なテンプレートを用いてスピーディーにマインドマップを作成できます。

プラン 料金 マップ数 共同編集
無料 ¥0(無料) 3
個人 ¥1,300 無制限
チーム ¥1,500/ユーザー 無制限
企業 問い合わせ 無制限

※対応OS:Windows・Mac・Linux・Chrome OS・iOS・Android


Miro

サービスサイト:Miro

MindMeister

Miroは6,000万人以上ものユーザーが利用しているオンラインワークスペースです。マインドマップをチームで共有し、複数のメンバーとリアルタイムで共同編集できます。更新された情報は自動保存されるため、複数人で作業しても情報が消えてしまうことはありません。また、チームメンバーとのコミュニケーションツールとしてビデオ会議機能やチャット機能も搭載されており、ボード内で気軽にコミュニケーションをとることができます。

プラン 料金 マップ数 共同編集
Free $0(無料) 3
Starter $8/月/人(年払い) 無制限
Business $16/月/人(年払い) 無制限
Enterprise 問い合わせ 無制限

※対応OS:Windows・Mac・iOS・Android


マインドマップツールの基本的な機能

マインドマップツールに搭載されている基本的な機能は以下のとおりです。

この他にも、ツールによってはタスク管理のできるもの、AI(人工知能)が搭載されているものもあります。

共同編集

オンライン型のマインドマップツールの多くは、他のメンバーとリアルタイムで共同作業できます。新しいプロジェクトのアイデア出しなど、複数人でブレインストーミングしたいときに役立つ機能です。

ツールによっては、無料ユーザーと有料ユーザーとで共同編集することも可能です。ただし、無料ユーザーはマップ数を制限されているものが多く、利用可能なマップ数を超えている場合には共同編集することができません。

プレゼンテーション

作成したマインドマップをプレゼンツールとして活用できる機能です。図を用いて情報を整理するマインドマップは視覚的にわかりやすく、相手の理解を促進することができます。あらかじめ作っておいたマインドマップをプレゼン資料として活用するのはもちろん、プレゼン当日にクライアントと共同で書き込むというような使い方もあります。

エクスポート

作成したマインドマップは、PDFやCSV、Word、PowerPointなど、さまざまなファイル形式でエクスポートできます。出力したマインドマップ をメールやチャット、資料などに添付すれば、ツールに登録しているメンバー以外の人とも共有できるようになります。出力可能なファイル形式はツールによって異なり、またプランによっても変わってくるため、ツールを選ぶ際に確認しておきたいポイントです。

外部サービスとの連携

NotionやSlack、Googleドライブなど、多種多様な外部サービスと連携できるマインドマップツールもあります。既存のサービスとの連携に対応していれば、マインドマップをファイル形式で出力せずとも、作成したデータを簡単に移行することができます。

マインドマップツールの選定ポイント

マインドマップツールの選び方を以下にまとめました。

ビジネスで活用する場合は、これらのポイントを意識しながら選ぶことをおすすめします。

直感的に操作できるか

マインドマップの作成に慣れていない人も多いため、誰でも手軽に、直感的に操作できるツールを選ぶことが大切です。特に最近はリモートワークや在宅勤務など多様な働き方が広がり、操作方法がわからなくても相談しづらい状況にある人は少なくありません。多くのマインドマップツールには無料プランがあり、使える機能は制限されるものの実際にツールを操作してみることができます。自社に導入する前に、まずは無料プランで操作性を確認するのが望ましいでしょう。

自社に必要な機能が搭載されているか

マインドマップツールの基本的な機能として、共同編集やプレゼンテーション、エクスポートなどがあります。個人的な利用を想定したシンプルなツールもありますが、ビジネスでマインドマップを使う場合には複数人での利用が想定されるため、チームでの利用に適した機能が搭載されているかどうかがポイントとなります。ただし、用途や目的によってはオーバースペックとなることも多く、必ずしも機能が充実したツールを選ぶ必要はありません。

サポート体制が整っているか

ツール提供側のサポート体制が整っているかどうかも重要なポイントです。サービスサイト内のヘルプセンターで解決できない問題が発生した場合には、ツール提供側のサポート窓口に直接問い合わせる必要があります。サポートはメールで行われることが多いため、日本語に対応していない海外製のツールでは理解しにくいかもしれません。マインドマップツールには海外製のものも多くありますが、なるべく日本語に対応しているツールを選ぶのがおすすめです。

おわりに

マインドマップとは自分の思考を書き出す表現方法のことです。ブレストやアイデアの整理、業務手順やタスクの棚卸し、プレゼン資料の作成など、さまざまなビジネスシーンで活用できます。

本記事で取り上げたおすすめのマインドマップツールは以下の5点です。

マインドマップツールには多くの種類があり、プランによって利用できる機能も変わってきます。ツールを導入する際にはまず自社に必要な機能や求めている機能を明確にし、ツールの操作性も確かめながら慎重に選ぶことが大切です。

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