ECRSはもともと生産現場で生まれた業務改善手法ですが、現在はバックオフィスや間接部門などのあらゆる業務に用いられています。
この記事では用語の基本的な意味と、ビジネスシーンでの具体例をご紹介します。

ECRSとは何なのか

ECRSの順番に関する画像です。
参考画像: ECRS

ECRSは業務改善に取り組む際に用いられるフレームワークです。業務を見直すための以下4つの観点の頭文字を合わせたもので、「イーシーアールエス」または「イクルス」と読みます。

  1. Eliminate(排除): 業務やプロセスをなくす
  2. Combine(結合) : 別々の作業を同時に処理する、ひとつにまとめる
  3. Rearrange(再配置): プロセスや担当者を入れ替える
  4. Simplify(簡素化): 手順やプロセスを簡単なものに変える

並び順にも意味があり、E→C→R→Sは改善効果の大きい順に並んでいます。この流れで業務の見直しを行うことで、効率的に業務改善に取り組むことができます。

各ステップの詳細と具体例

ECRSそれぞれの考え方について、具体的な取り組みと合わせて簡単にご説明します。

◼️Eliminate(排除)

取り除くことのできる業務はないか」

まず始めに取り組むべきはEliminate(排除)です。日常的にこなしている業務の中にも実は不必要な業務が隠れています。ここではそれらのムダを見つけ、削減を検討します。実現したときの効果は大きいものの実行するコストが低く、取り組みやすい手法です。

【取り組みの例】
・社内共有のための報告書やレポートの作成を廃止する
・支社から本社への出張をなくす

◼️Combine(結合)

「複数のメンバーが担当している業務をひとつにできないか」
「複数の業務を同時進行することはできないか」

Combine(結合)は複数の業務をまとめる手法です。類似する業務を1つにまとめたり、順番に行っている業務を同時並行で処理したりすることで、工数を減らすことができます。また、業務の結合だけでなく、規模によっては部署やチームを統合することも可能です。

【取り組みの例】
・各拠点で行っていた新入社員研修を、本部でまとめて実施する
・複数のフォルダに分散しているマニュアルをひとつのクラウドシステムにまとめる

◼️Rearrange(再配置)

「作業工程を入れ替えることはできないか」
「より適した人材に任せることはできないか」

業務プロセス内の作業の順番や人員配置、作業場所を変更するのがRearrange(再配置)です。業務内容やメンバーの専門性は、時間の経過に合わせて少しずつ変化します。配置を見直し最適化することで、より効率的に業務を進行することができます。

【取り組みの例】
・専門知識が必要な業務を一部切り出し、外部業者に委託する
・修正の手間を減らすため、資料のチェックを行うタイミングを早める

◼️Simplify(簡素化)

「作業の手順をよりシンプルにできないか」
「チェックの観点を単純化できないか」

最後に、業務プロセスや手順をよりシンプルにできないか、見直します。作業内容を変更するほか、新しいシステムやツールの導入も効果的です。簡素化は時間の削減だけでなく、属人化の防止やミスの削減にも繋がります。

【取り組みの例】
・必要書類を個別に回収していたが、フォーマットを作成し、一括して回収する
・データ集計ツールを導入し作業を自動化することで、目視でのチェックを減らす

おわりに

冒頭にお伝えしたように、ECRSは効果の高い順に並んだフレームワークです。ご自身の担当業務を改善できないか、まずはEliminate(排除)から検討してみてください。

また、今回の記事ではECRSの基本のみご紹介しました。業務改善のための具体的なステップは業務改善カテゴリ内の記事を参考にしてみてください。

オススメの記事