議事録アプリの選び方

議事録アプリを選ぶ際のポイントについて、3つの観点から詳しく説明します。
ぜひ参考にしてください。

①機能別比較

議事録アプリは沢山ありますが、それぞれのツールによって機能が異なります。
必要な機能が搭載されているツールを見つけましょう。

  • 文字起こし機能
    会議中の発言をリアルタイムで文字に起こす機能があると、議事録作成が効率化されます。正確さや言語サポートの幅はアプリごとに異なるので、使用言語や精度がどの程度必要かに応じた選択が重要です。
  • AI生成機能
    会議内容を要約したり、キーワードを抽出したりするAI機能を搭載しているアプリも増えています。要点を自動生成してくれるため、要約の作業が大幅に短縮されますが、AIの性能や精度はアプリによって違いがあります。
  • 共有機能
    会議終了後に議事録をチーム全体と簡単に共有できる機能も重要です。メール、クラウド、連携アプリ(SlackやTeams)への共有など、必要なプラットフォームに応じて選ぶと良いでしょう。

②業種・規模別

企業や個人で使用する場合でも異なりますし、業種によっても必要な機能や費用も異なります。

  • 小規模企業・スタートアップ
    予算が限られる場合、基本的な文字起こしと共有機能を備えた無料アプリから始めるのが良いでしょう。Google Meetの自動字幕機能や、Microsoft Teamsの議事録機能も無料で活用できます。
  • 中規模企業
    多人数での会議や、部門間での共有が頻繁な場合、AIによる要約機能や多言語対応がある有料アプリが便利です。NotionやZoomの有料版には、AIによる要約や強力な共有機能が備わっています。
  • 大企業・国際企業
    グローバルな会議を多く持つ場合、複数言語対応や高度な文字起こし精度が求められるため、高機能な議事録アプリ(例えばOtter.aiのEnterpriseプランなど)を利用するのがおすすめです。安全性の観点からも、管理機能が充実している有料アプリが好まれます。

③無料アプリと有料アプリの比較

無料アプリの場合は、Google MeetやMicrosoft Teamsなどの無料プランでも簡易な文字起こしや共有機能を活用できます。基本機能が揃っているため、小規模な会議や簡単な記録には十分です。ただし、文字起こしの精度や自動要約機能が限定的である場合が多いです。

対して、有料アプリの場合は、より高精度の文字起こし、AIによる要約、多言語対応、セキュリティの強化など、無料アプリに比べて豊富な機能が備わっています。

人気の議事録アプリ10選

ここからは人気の議事録アプリ10選を紹介します。

ツール 無料/有料
CLOVA Note β 無料
ユーザーローカル音声議事録システム 無料
Microsoft Teams(トランスクリプション機能) 無料
Notta 無料
スマート書記 無料
Texta 有料
AI議事録取れる君 有料
Rimo Voice 有料
いきなり議事録 有料
YOMEL 有料

CLOVA Note β(無料)

CLOVA Note β(無料)

引用:https://clovanote.line.me/

「CLOVA Note β」は以下の機能が備わった議事録アプリです。

  • 音声記録を見やすく整理する
  • 大事な会話のブックマーク
  • 検索
  • 共有

オープンベータ期間中は毎月300分の利用時間が提供され、無料で利用できます。

月間利用時間を使い切っても、スマートフォンアプリでは使い放題です。

ユーザーローカル音声議事録システム(無料)

ユーザーローカル音声議事録システム(無料)

引用:https://voice-dashboard.userlocal.jp/

「ユーザーローカル音声議事録システム」はChrome, Edge, Safari ブラウザに対応した議事録アプリです。ミーティング参加者の会話をリアルタイムで分析します。

  • 文字起こし結果表示
  • ワードクラウド(分析)
  • 感情認識(分析)
  • 単語出現頻度(分析)
  • 議事録のダウンロード
  • 議事録の削除

上記の機能が備わっています。

Microsoft Teams(トランスクリプション機能)(無料)

Microsoft Teams(トランスクリプション機能)(無料)

引用:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-teams/group-chat-software/

「Microsoft Teams」のトランスクリプション機能を使用することで、会議中の発言や会話をリアルタイムで文字起こしできます。

会議終了後にテキスト化して、ダウンロード可能なためとても便利ですが、モバイル版のMicrosoft Teamsではトランスクリプション機能は利用できないため注意しましょう。

Notta(無料)

Notta(無料)

引用:https://www.notta.ai/

「Notta」は、インタビューや商談、セミナーなど、あらゆる場面での音声を文字化し、重要なポイントを自動で抽出と要約をすることが可能なAI文字起こし・議事録アプリです。

1ヶ月120分の文字起こしと10回のAI要約機能が無料で使えます。

スマート書記(無料)

スマート書記(無料)

引用:https://www.smartshoki.com/

「スマート書記」は議事録に合わせて3つのAI機能を使用することが可能です。会議終了後にすぐに議事録が完成します。

  • 会議中のメモの聞き直し
  • 議題ごとの聞き直し
  • 文字起こしテキストの聞き直し
  • リアルタイム文字起こし
  • 自動で話者分離
  • 用語登録で文字起こし精度の向上

上記のような機能を搭載した議事録アプリです。

Texta(有料)

Texta(有料)

引用:https://texta.cloud/

「Texta」は、Web会議の会話内容をAIがリアルタイムで記録・議事録を作成します。

音声ファイルや動画からの文字起こしも可能。議事録作成から翻訳まで一括OK。音声ファイルや動画から文字起こしも可能なため、web会議の録画やスマホでのボイスメモで録音しておき、ファイルをアップロードすれば文字起こしすることができます。

また、文字起こしの文章を翻訳することが可能で、翻訳言語は12言語に対応です。

ライト スタンダード プロ エンタープライズ
月額 15,000円 30,000円 50,000円 要お見積り
通常文字起こし 無制限 無制限 無制限 無制限
音声ファイル・補正文字起こし 30時間 100時間 300時間 無制限
最大ユーザー数 5人 15人 35人 無制限

AI議事録取れる君(有料)

AI議事録取れる君(有料)

引用:https://gijirokukun.com/

マイクからの音声をAIが即座にテキスト化、議事録作成の効率化を実現します。

文字起こしが終了すると、テキストをAIが解析して小見出しと箇条書きの要約を自動的に作成します。

Personal Enterprise
月額 980円 5,500円~
1ヶ月当たりの定額議事録収録時間 3時間 10時間~
音声の最大保存容量 無制限 無制限
作成できるチーム数 300

Rimo Voice(有料)

Rimo Voice(有料)

引用:https://rimo.app/about/voice

1時間の音声データを約5分で文字起こしが可能です。打ち合わせやオンラインイベントなど様々な場面で、手軽にご活用いただけます。

会議で録った音声ファイル、イベントの動画ファイルをアップロードすると、日本語に特化した自然言語処理技術で音声を文字に変換します。マイク機能でその場での録音も可能です。

個人 法人
金額 ・音声:22円/30秒
・動画:33円/30秒
要問い合わせ

いきなり議事録(有料)

いきなり議事録(有料

引用:https://editor.shabelab.com/index.html

文字起こしされたトランスクリプトの一部を選択するだけでダイジェスト動画が作成できます。 また、動画に対して質問をすることができます。回答には動画の中のどこらへんで話題に上がっていたのかの時間も返されます。

エッセンシャル プロフェッショナル エンタープライズ
月額 30,000円 150,000円 要お問い合わせ
1ヶ月当たりの録画時間 60時間 330時間 要お問い合わせ
管理者 2名 4名 要お問い合わせ
チーム 20名 50名 要お問い合わせ

YOMEL(有料)

YOMEL(有料)

引用:https://ai.yomel.co/gijiroku

会議後ワンクリックで9〜10割の議事録が完成します。WEB会議ツールによらず、どんな会議もワンクリックで使用可能です。

ヒアリング項目が多いお客様との会議でも、メモを取る必要がなく、会議の進行を止めてしまったり聞き逃しをしてしまうこともありません。

スターター スタンダード ビジネス エンタープライズ
月額 28,000円 95,000円 180,000円 要お問い合わせ
1ヶ月当たりの使使用時間 30時間 130時間 300時間 要お問い合わせ
ID数 無制限 無制限 無制限 要お問い合わせ

まとめ

議事録アプリを選ぶ際は、必要な機能、業種や規模別の適性、無料・有料の特徴を考慮するのがポイントです。文字起こしやAI要約、共有機能の有無や精度は重要で、業種によって無料アプリ(Google Meet、Nottaなど)か高機能有料アプリ(Otter.ai、Textaなど)を選ぶべきです。
各ツールの特徴を把握し、用途に合ったものを選びましょう。

オススメの記事
おすすめ無料文字起こしツール4選
もっと見る

おすすめ無料文字起こしツール4選

無料で使えるおすすめ文字起こしツール4選を紹介します。 様々なツールが存在する中で、用途に合ったツールを見つけるためには複数試す必要があります。 本記事は「無料文字起こしツール」と「無料トライアル可能な文字起こしツール」…