モーニングルーティンは、心と体を整えて1日を気持ちよくスタートするための“朝の習慣”です。朝の時間をどう過ごすかによって、心身のコンディションが左右され、その日のパフォーマンスが大きく変わります。
この記事では、チームの集中力や生産性を高めるおすすめのモーニングルーティンを7つ取り上げ、習慣化のメリットや継続のコツもあわせて紹介します。朝の時間を見直し、1日をより有意義に過ごしたいと考えている方の参考になれば幸いです。
モーニングルーティンとは
モーニングルーティンとは「朝の習慣」のことで、毎朝の決まった行動を通して心と体のコンディションを整えることが目的です。充実した朝の時間は心の余裕につながり、仕事や生活のパフォーマンスが高まる効果もあります。
ただし、周囲の人や成功者など、誰かのルーティンをそのまま取り入れてもうまくいくとは限りません。全員に共通して効果的な習慣はないため、自分の目的や生活リズム、仕事のスタイルに合った方法を見つけることが大切です。
仕事の生産性を上げる！おすすめのモーニングルーティン7選
1日のスタートを整えるモーニングルーティンは、仕事の集中力や生産性を高め、効率的にタスクをこなすための原動力になります。チームで実践すれば、職場の雰囲気にも良い影響をもたらし、メンバー同士が前向きに仕事へ取り組める環境づくりにもつながります。
ここでは、仕事のパフォーマンスを上げたいビジネスパーソンにおすすめのモーニングルーティンを7つ紹介します。
朝日を浴びて体内時計をリセットする
朝起きてすぐに朝日を浴びると、メラトニンという睡眠ホルモンの分泌が止まり、脳を活発にしてくれるセロトニンの分泌が促進されます。メラトニンは朝日を浴びてから14〜16時間後に分泌されるため、自然な眠りによって夜の睡眠の質が向上し、翌朝すっきりと目覚めることができます。
部屋の中で日光を浴びるだけでも効果的ですが、できれば外に出て浴びることをおすすめします。体内時計がリセットされて心身のバランスが整い、気持ちよく1日のスタートを切ることができるでしょう。
軽いストレッチで体を目覚めさせる
朝に軽いストレッチを行うと、筋肉や関節がほぐれ、体全体がリフレッシュされます。ベットの中でゆっくり背伸びをしたり、座ったままで首や肩を回したりと、無理なく簡単にできる動きでも十分に効果を感じられるはずです。
体を動かすと血流が促され、頭も体もすっきりと目覚めるため、仕事への集中力やパフォーマンスが上がりやすくなります。疲れにくい体づくりにもつながり、1日を通して生産性の高い状態をキープできるでしょう。
コップ1杯の水（または白湯）を飲む
朝起きたらまずコップ1杯の水を飲むことで、寝ている間に失った水分を補給できます。自律神経のバランスを整える効果もあり、体を活動的にする「交感神経」と、体をリラックスさせる「副交感神経」の両方に働きかけてくれます。
体が冷えているときは、内臓を温める効果のある「白湯（さゆ）」もおすすめです。少し手間がかかりますが、温かい白湯を飲めば冷えやすい朝でもスムーズに体が目覚めるでしょう。
白湯の作り方
水道水から作る場合は、しっかりと沸騰させて不純物を取り除きます。
具体的な手順は次のとおりです。
- やかんに水道水を入れて沸騰させる
- 蓋を外し、5〜10分程度弱火で沸かし続ける
- 火を止めて50度程度になるまで冷ます
- マグカップに注いでゆっくりと飲む
ミネラルウォーターから作る場合は、電気ケトルや電子レンジを使っても問題ありません。
短時間の瞑想で集中力を高める
朝に短時間の瞑想を行うと、心身の緊張が緩和され、リラックスした状態をつくることができます。集中力を高める効果もあるため、仕事のスタート時から頭が冴え、効率よくタスクを進められます。毎日10分程度を目安に、自分の内側に静かに意識を向ける時間をつくりましょう。
マインドフルネス瞑想のやり方
マインドフルネスとは「今この瞬間」だけに集中する状態を指し、その手法として瞑想が用いられます。具体的な手順は次のとおりです。
- 姿勢を整える
背筋を伸ばして楽な姿勢で座り、リラックスした状態をつくる
- 自分の呼吸に集中する
「吸う・吐く」の自然な呼吸に意識を向ける
- “今、この瞬間”に注意を向ける
過去や未来ではなく「今」に集中する
マインドフルネスは、自分の感情や行動を主体的にコントロールする「セルフマネジメント」の一種です。セルフマネジメントも仕事の集中力や生産性を高める効果があり、自分の状態を客観的に把握し管理することで、限られた時間の中でも効率よく成果を上げることができます。
関連記事：セルフマネジメントがもたらす効果と能力を高める方法を解説
タスク管理ツールで1日の予定を確認する
その日に取り組むべきタスクを確認し、重要度や緊急度に応じて優先順位を付けておくと、余裕を持って仕事に臨めるようになります。タスク管理ツールを活用すれば、チーム全体の進行状況も確認できるため、優先度の見直しやスケジュール調整もスムーズに行えます。
あらゆる業務を一元管理！タスク管理ツール「octpath」
弊社が提供する「octpath」は、日々のタスクやスケジュールを一元的に管理できるプロセスマネジメントツールです。自分が担当しているタスクを「リスト形式」や「カレンダー形式」で確認できるため、優先順位を整理しながら効率的に計画を立てられます。さらに、業務フローごとの進捗状況が一覧で可視化されるため、誰がどの業務をどこまで進めているかをすぐに把握できます。朝のルーティンに「octpath」でのタスク確認を取り入れることで、1日の業務をスムーズに始められるでしょう。
前日の行動や成果を振り返る
頭が冴えている朝に、前日の行動や成果を振り返る時間をつくるのもよいでしょう。1日を振り返り、うまくいった点や改善すべき点を書き留めておくことで、自分の成長や課題を客観的に把握できます。また、達成できたタスクを確認することでモチベーションが高まり、次の目標に向けて前向きな気持ちで仕事に取り組めるようになります。
振り返りの具体例
- 計画通りにタスクを完了できたか
- 優先順位の付け方は適切だったか
- 成果が出た部分と課題になった部分は何か
- ミスやトラブルは発生したか／その原因は何だったか
- 翌日に持ち越したタスクはあったか／その原因は何だったか
出勤前の30分だけインプット学習をする
朝は「脳のゴールデンタイム」といわれ、脳が最もクリアで吸収力が高い時間帯です。出勤前の30分を活用し、読書や資格勉強、ニュースチェックなどのインプットを取り入れるのがおすすめです。
こうした「学びの時間」を習慣化すると、朝から意欲的に行動できるようになり、日々のモチベーション維持やキャリアアップにつながります。思考が整理され、新しい視点やアイデアが生まれやすくなるため、仕事の課題解決や改善策の立案にも役立つかもしれません。
モーニングルーティンを取り入れるメリット
モーニングルーティンを実践するメリットとして以下の点が挙げられます。
仕事への取り掛かりがスムーズになる
先述したモーニングルーティンを取り入れることで、心身ともに仕事を始める準備が整い、業務への取り掛かりがスムーズになります。特に、前日の振り返りやタスク整理を習慣化すると、その日に取り組むべき優先順位が明確になり、手際よくタスクをこなすことができます。これにより精神的な余裕が生まれ、急な予定変更やトラブルにも柔軟かつ適切に対応できるようになります。
規則正しい生活で心身ともに健康になる
モーニングルーティンを継続すると、毎日の起床時間や睡眠の質が安定し、体内時計が整いやすくなります。規則正しい生活は心身のバランスを整え、集中力や判断力が向上するだけでなく、免疫力や代謝アップなど長期的に健康を維持する効果もあります。
朝の時間を有効活用できる
1日のパフォーマンスは、朝の時間の使い方によって大きく左右されます。朝の静かな時間帯は外部からの刺激が少なく、タスク整理や読書、短時間の学習などに最適です。モーニングルーティンによって出勤前の時間を有効活用すれば、心身のコンディションが安定し、高い集中力を持って仕事に臨むことができるでしょう。
モーニングルーティンを継続するコツ
習慣化にはある程度時間がかかり、日常の習慣として身に付く前にやめてしまう人も少なくありません。モーニングルーティンを継続し、意識せずとも自然に取り組める状態をつくるには、以下の2つのコツを実践することが大切です。
前日の夜に準備しておく
習慣化に取り組むうえで最も重要なのが「モチベーションに頼らない」ことです。新しい日課や習慣はなかなか定着しないため、自分のやる気に左右されずに実行できる仕組みをつくっておくことが重要です。
例えば、メモ帳や筆記用具を揃えておく、学習するページや資料を開いておくなど、朝起きてすぐに取り掛かれるよう前日の夜に準備しておくとよいでしょう。こうした事前準備があれば、モチベーションに頼らずとも自然に朝のルーティンを継続しやすくなります。
無理なく取り組めるものを選ぶ
モーニングルーティンを継続するポイントは、無理なく毎日実行できるものを選ぶことです。最初からあれもこれもと取り入れても、習慣化する前に挫折してしまう可能性が高くなります。
始めはほんの数分でも毎日続けられるレベルに設定し、慣れてきたら徐々に時間や内容を増やしていきましょう。朝にどれくらいの時間が取れるかは人によって異なるため、自分の生活リズムに合わせて無理なく実践していくことが大切です。
おわりに
本記事では、チームの集中力や仕事の生産性を高めるモーニングルーティンを7つ取り上げました。
- 朝日を浴びて体内時計をリセットする
- 軽いストレッチで体を目覚めさせる
- コップ1杯の水（または白湯）を飲む
- 短時間の瞑想で集中力を高める
- タスク管理ツールで1日の予定を確認する
- 前日の行動や成果を振り返る
- 出勤前の30分だけインプット学習をする
明日からすぐに実践できるルーティンをまとめていますので、無理のない範囲で少しずつ取り入れてみてください。小さな行動でも継続することで効果を実感しやすくなり、徐々に自分に合った朝の習慣が身についてくるはずです。